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articles:robot_frame [2021/06/09 10:02] Takashi Suehiroarticles:robot_frame [2021/06/29 21:28] (現在) – [座標系の導入] Takashi Suehiro
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 しかし,このロボットの動作や作業環境を「座標系」で表現するということが しかし,このロボットの動作や作業環境を「座標系」で表現するということが
 ロボットの初学者にはなかなか浸透しない. ロボットの初学者にはなかなか浸透しない.
-一回きりや繰り返し動作なら座標系なしでも良いが,+一回きりや単純な繰り返し動作なら座標系なしでも良いが,
 いろいろ条件を変えて実験したり,カメラからの情報で動作させたり, いろいろ条件を変えて実験したり,カメラからの情報で動作させたり,
 コンピュータで表示したりシミュレーションしたり, コンピュータで表示したりシミュレーションしたり,
 論文できちんと記述しようとしたり,などなど, 論文できちんと記述しようとしたり,などなど,
 座標系を使い慣れていないとなかなか不便なことになる. 座標系を使い慣れていないとなかなか不便なことになる.
 +
 +またロボットアームの順運動学,逆運動学の計算,ハンドアイキャリブレーション,
 +RGB-Dカメラを用いた物体の位置計測にも座標系は重要な役割を果たしている.
 +
 +
  
 ===== ロボットの動作の表現 ===== ===== ロボットの動作の表現 =====
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 物体の位置だけでなく姿勢も表現するには,物体に固定された座標系を考え 物体の位置だけでなく姿勢も表現するには,物体に固定された座標系を考え
 その座標系の位置と姿勢で表現するのが一般的なやり方となる(図2). その座標系の位置と姿勢で表現するのが一般的なやり方となる(図2).
- 
-たとえばboxの底面中心に座標系を設定/固定してtable上のしかるべき位置・姿勢に 
-place_aを設定すれば「boxがplace_aにある」というのは,この二つの座標系が 
-一致した状態であるということになる. 
- 
-ロボットがboxを掴んで移動させる場合には,関節角度ではなく 
-ハンドに設定した座標系がbox座標系に対してしかるべき位置・姿勢関係に 
-なるようにして把持し,box座方形がplace_bに一致するように 
-動かすという形で記述する. 
- 
-このように座標系を用いて記述することによって,ロボットのベース位置や 
-ロボットの種類が変化しても,ロボットの動作を計算により簡単に変更できるし, 
-カメラなどのセンサ情報を基に動作させることも容易になる. 
  
 ロボットの動作記述に座標系の概念を導入したのは ロボットの動作記述に座標系の概念を導入したのは
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 )) ))
 ロボットの動作だけでなく,その環境やロボットの操作による環境の変化を統一的に管理できるようになっている. ロボットの動作だけでなく,その環境やロボットの操作による環境の変化を統一的に管理できるようになっている.
-このようなロボットの動作記述における座標系の導入はその後のに大きな影響を与えた.+このようなロボットの動作記述における座標系の導入はその後のロボットの作業プログラミングに大きな影響を与えた. 
 + 
 +たとえばboxの底面中心に座標系を設定/固定してtable上のしかるべき位置・姿勢に 
 +place_aを設定すれば「boxがplace_aにある」というのは,この二つの座標系が 
 +一致した状態であるということになる. 
 + 
 +ロボットがboxを掴んで移動させる場合には,関節角度ではなく 
 +handに設定した座標系がbox座標系に対してしかるべき位置・姿勢関係に 
 +なるようにして把持し,box座方形がplace_bに一致するように 
 +動かすという形で記述する. 
 + 
 +またALでは座標系の親子関係を管理しているので,boxがhandで掴まれたという 
 +情報を与えてやると,handではなくboxの位置・姿勢を直接ロボットへの 
 +指令として与えることができるようになっていた. 
 + 
 +このように座標系を用いて記述することによって,ロボットのベース位置や 
 +ロボットの種類が変化しても,ロボットの動作を計算により簡単に変更できるし, 
 +カメラなどのセンサ情報を基に動作させることも容易になる. 
 + 
 +===== 座標系がいっぱい! ===== 
 + 
 +図2の座標系の関係やそのおよその決まり方を図3に示す.$T$は座標系の関係を[[articles:frame#同次変換行列|同次変換行列]]で 
 +表したものである. 
 +[{{ articles:robot_frame_03.png?500|図3 座標系の関係と決まり方}}] 
 +このようにロボットの働く環境やロボットの動作を座標系および座標系の連鎖を用いて表すのは 
 +何のためかといえば, 
 + 
 +  * ロボットが働く環境を統一的に表現する 
 +  * カメラや他のセンサと連携させる 
 +  * ロボットが行う作業をロボットの構造によらずに記述する 
 +  * 局所的な表現と全体的な表現を統一的につなげる(座標系の連鎖) 
 +ということになる. 
 + 
 +このとき問題になるのが, 
 +  * 座標系をどう表現するか 
 +  * 座標系間の関係をどう表現するか 
 +  * 位置・姿勢データは,どの座標系で表現されたものか 
 +  * ある座標系での表現を他の座標系での表現に変換するにはどうするか 
 +であり,これらについていろいろと説明をしていく. 
 + 
 +最終的には,ロボットの動作・作業に座標系をどのように使うかということの理解の助けになればと考えている. 
  
-===== 座標系を用いない記述 ===== 
  
  
  • articles/robot_frame.1623200544.txt.gz
  • 最終更新: 2021/06/09 10:02
  • by Takashi Suehiro